移動祝祭日(1964)アーネスト・ヘミングウェイ
1920年代のパリ。ヘミングウェイ駆け出し時代の回想録。

ほぼ表紙買いの一冊
タイトルに惹かれた。空想の門を描いて花を飛ばせタイトルを風の祝祭日としたことがあった・・

風の祝祭日 22.7×22.7cm 2021


移動祝祭日を調べたらクリスマスのような日にちが特定された祝日でなく、イースターのようにその年の日付によって移動する祝日のこととある。まさかそのままの意味のタイトル?と思ったが「もし幸運にも、若い頃パリで過ごすことができたなら、その後の人生をどこで過ごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。」とあって、その後の人生で幾度となくリピートするほどの期間だったのかと。 

買って一週間、寝る前1、2ページ文字を追うとすぐに睡魔がやってくる。「本ほど信頼できる友はいない」と言い残したへミングウェイの言葉も手伝ってか、朝に目覚めて少し読み進めてがここ数日の小さなルーティン。
スローペースなので読み終えるまでしばらくかかりそうですが若き日の創作欲に渇いたヘミングウェイが憧れのパリで過ごした五年間の喜びや苦悩を時を隔てて擬似体験できるのも不思議で面白い。